校則徹底調査!!
松戸市内にある中学校の校則を調査しました! → 松戸市立中学校の校則リスト(PDF)
(児童生徒の学校での決まり事を記したものは「生徒心得」や「約束事」など様々な呼び方がありますがここではまとめて「校則」とします。)
市内中学校の校則を見ると、髪型の規定や服装の規定に合理的理由が不明なものが見受けられます。
令和2年に開示請求した各学校の校則に準ずるものを参考に、何例かあげますと
● 女子の編み込みやポニーテールの禁止など細かな髪型の指定 5校
● 男子 ツーブロックの禁止 3校(最近緩和された学校があり現在は2校)
● 白靴指定は17校
幸い下着の色の指定などは見受けられませんでしたが、寒い冬であっても女子のタイツの着用が許可されていないなど合理的配慮が不足している現状が多々見受けられます。
「学びの松戸モデル」には「自立―主体的に行動し人生を切り拓く」と期待される姿が記されています。しかし「自立」の実践と現在の校則は矛盾する様にも見えます。
校則については児童生徒や保護者が何らかの形で参加した上で決定することが望ましいと2019年文部科学大臣が発言しており、全国的にも見直しが進んでいます。
そんな中、本市の全中学校の校則には改正方法が記載されていません。
これでは「子どもの権利条約」にある「参加する権利」が保障されていません。
人権擁護や自己実現を教育目標に掲げながら校則で制限してしまうことは大きな矛盾です。
熊本市教育委員会では「教育振興基本計画」松戸でいう教育大綱ですが、ここで定めた「自ら考え主体的に行動できる人を育む」を実現するために校則について生徒、保護者へのアンケートに加え有識者会議などをへて「見直しのためのガイドライン」を作成しました。
その中で3つの原則として
・児童生徒が、自ら考え、自ら決めていくような仕組みの構築
・ 必要かつ合理的な範囲内で制定
・ 校則の公表
を定め、見直しのポイントやスケジュールが示されています。
市内で足並みを揃え教育的指針を中心に校則の見直しに着手しています。
非常に注目すべき動き参考になります。
松戸市では学校ごとに変更が行われていることもあるようですが、対応はバラバラで市の教育理念をなかなか感じることができません。
●「基本的人権」「子どもの権利」の観点から子どもの権利を阻害している規則が存在している。
● 特にツーブロック、編み込み、ポニーテルの禁止、靴の色の指定をしているそれぞれの合理的理由が不明な決まりが存在する。
● 必要以上に行動を制限する決まりが存在する
● 各校の校則には変更方法が記載されていない。
今回の実態調査を踏まえ「自立」を実現するためにも現状の校則を見直すために、まず市教育委員会が「校則・生徒指導の在り方の見直しに関するガイドライン」を作成し各学校に示す必要があると訴えています。
また各学校では子どもたちの権利を守り自立を育成する校則となるよう、現校則の見直しを提案します。
千葉県議会議員
中西かすみ事務所
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